大森健司論 俳句会会員評

大森健司俳句作品と俳論等を中心に各会員が思いのまま書き綴ります。

2021-01-01から1年間の記事一覧

「軍神マルスの子そして光源氏の再来」大森健司俳句世界論ー後編

前回、「軍神マルスの子、そして光源氏の再来」大森 健司氏への俳句論を述べたが、今回は後篇として、さらに掘り下げて行きたいと思っている。 [5]表現者としての覚悟 藤袴いくつの声を忘れ来し 人生に別れはつきものである。時には、自らが信ずる表現者と…

「軍神マルスの子そして光源氏の再来」大森健司氏の俳句世界論

[はじめに] 私が大森健司氏のもとで俳句を学び始めてから、まだ五年にも満たない。しかしそのわずかな期間に私が見た、師の俳句世界のすばらしさは、想像をはるかに超えるものだった。 師の作品の魅力は、その世界の広がりと多面性にある。光を当てる方向に…